PTS滑り止め工事は、特殊熱可塑性樹脂と形状の異なる骨材を組み合わせた滑り止めです。
鉄・ステンレスに高い密着力を持ち、主に、マンホール、グレーチング、縞鋼板の滑り止めを目的としています。PTS防滑コートは、特殊熱可塑性樹脂を鉄やステンレスに溶かして付ける溶射システムと、専用の骨材を組み合わせた最新の滑り止め技術です。

 

PTS防滑工法使用材料の特徴

・マンホール ・グレーチング ・縞鋼板

エチレン系ポリマー

使用する樹脂の分子中にはカルボキシル基を含んでおります。カルボキシル基幹間で水素結合が行われる事により、分子間の結合力が非常に強くなります。これにより、強い衝撃などにも強い強靭性が発揮されます。

ゴルフボールの表面素材としても使用されている樹脂ですので、柔軟性、耐衝撃性が高く車や重歩行現場でもクラック(ひび割れ)が入りません。

分子鎖中に極性基であるカルボキシル基を含んでいますので、アルミ箔等の金属やガラスに対する接着性に優れます。

屋外使用に対応した樹脂設計ため耐候性が良く、マンホールやグレーチングに適しています。


 PTS防滑工法仕上図

 


防滑性(バリアフリー新法に対応した防滑機能)

重視すべきは歩行者の安全

2012年8月バリアフリー新法が改正され、床の安全基準が斜め引張式滑り測定法CSRで、法制化されました。これにより。対象物件では新規の床も既存の床も安全基準を守らなくてはならなくなりました。

 


散布する骨材で様々な防滑効果が得られます

■ アルミナ

ブラスト処理で使用される約150~250μのアルミナ粒子を使用。SCRO.8~0.94の強力なグリップを発揮する。主に屋外の防滑処理に適する。

■ ガラスビーズ

球体のガラスビーズは透明感が高く、摩擦に強いため1日10万人以上通行する駅の床でもほとんど摩擦しません。

■ アクリルビーズ

ガラスビーズ同世に球体で透明感が高いため母材の質感を損ねません。大理石の模様もはっきりと表現することができます。室内に適し、お子様などが万が一転んでしまっても擦り傷が出来ずらい特徴があります。

■ カラーサンド

平均250μのセラミック製のカラーサンドを使うことで、母材の風合いを損ねることなく施工できます。焼き付けされたカラーサンドは耐久性に優れ、色あせることがありません。

 


作業の流れ&ビフォーアフター

防滑施工前

施工前

防滑施工後

施工後

防滑施工前

施工前

防滑施工後

施工後

マンホール施工前

施工前

マンホール施工後

施工後

【Ⅰ】供試体C.S.R'滑り測定0.8以上の防滑性

加熱すると軟化し、冷却すると固化する特殊熱可塑性樹脂と、専用の骨材を組み合わせた滑り止めの仕上げは、国土交通省認可防滑業振興協会にて実施した、供試体C.S.R'滑り測定で、平均0.96の認定をいただきました。

 

【Ⅱ】1基約45分のスピード防滑

従来型の熱可塑性樹脂は、高温処理が必要であったため、工場等での利用が主でした。PTSで使用する樹脂は、低温で軟化する樹脂を利用するため、現地での防滑加工が可能です。そのためスピーディーな防滑が可能です。

 

【Ⅳ】高密着性

鉄・ステンレス素材に対して、「6N/cm2」の高密着性を発揮します。

 

【Ⅴ】高弾性樹脂

マンホール・グレーチング・縞鋼板等の季節・温度による伸縮に追従する高い弾性を持つ樹脂です。